今日はお休みをいただいて、
抗加齢医学会の講習会に出席してきました。
5講義のうちの一つ「認知症予防」について書きたいと思います。
順天堂大学大学院認知症診断・予防・治療学講座(客員教授)で、
日本認知症学会専門医である田平 武先生の講義をまとめてみました。
そもそも認知症とは?
「一旦獲得した知的機能が脳の障害によって持続的に低下し、
その為に家庭生活や社会生活に支障をきたすようになった状態」
をいうそうです。
よく認知症とアルツハイマー病を一緒と思いがちですが、
認知症は症状あるいは症候群であり病名ではありません。
認知症を起こす原因(病気)は多数あり、アルツハイマー病は
その一つです。
また、アルツハイマー病とアルツハイマー型認知症は同じもので、
アルツハイマー病は最も多く、認知症の60~70%を占めます。
ではアルツハイマー病はどうしてなるのかという原因は?
それはまだはっきりしていません。
アルツハイマー病が促進する原因として次のようなものがあります。
・高齢
・女性
・遺伝
・頭部外傷
・脳虚血、脳血管障害、糖尿病
・無趣味、無関心、ゴロゴロ
・過度なストレス
・高カロリー、高脂肪食=肥満
・喫煙、過度の飲酒
などです。
ほぼ生活習慣が影響を与えています。
高齢になってから発病することが多いことから
老化が最大の危険因子と言われています。
ただ脳の病変は発病の20年前から始まっているそうで、
40~50歳からの予防が大事だそうです。
アルツハイマー病の抑制因子は
・運動習慣
・積極的社会参加
・30分以下の昼寝(1時間以上は逆効果)
・抗コレステロール薬
・ビタミンB、C
・魚、緑黄色野菜、地中海食
促進因子、抑制因子を見ると
認知症を予防するには生活習慣が鍵となるようです。
肥満、高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病の
予防が認知症の予防と言えそうです。
生活習慣病の予防には『運動と食事』が大切です!
今はまだ認知症を初期に発見するのは難しいそうです。
だからこそ若いうちからの予防が大事です!
生活習慣を今一度見直してみて、
今できることから始めてみましょう!
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